筆ペンは難しい - 森田子龍と「HUNTER×HUNTER」

まだまだ残暑が耐えがたいなか、「ひやおろし」だけは9月10日の解禁に向けて着々と準備を整えつつあります。
(オンラインショップでも随時新商品はアップしていく予定です)

 

 

店頭で売るための値札はいつも筆ペンで書いているのですが、毛筆というのは書き慣れないと難しいものですね。
僕が書くとただの「達筆風」になるだけで、つまらない仕上がりです。

右は他のスタッフの値札。
非常に趣きがあります…
きっと字の味わいは達筆さとはまた別のものなのでしょう。

 

 

 

 

 

筆ペンで思い出しましたが、兵庫県出身の書道家に森田子龍がいますね。
昭和期の前衛書道のひとつに「墨象」というのがあって、森田子龍はその代表的な人物のひとりです。
写真を見ても分かる通り、”文字ありき”から離れた墨による生命感のある表現が特徴です。

 

 

 

 

 

 

個人的に好きでよく読み直す漫画「HUNTER×HUNTER」
この漫画には毛筆で描かれた圧倒的なシーンが随所にありますよね。
背景を省略することで有名な漫画家富樫義博ですが、それと毛筆の描写が相まって、思念的なイメージを読む人に与えます。(第29巻 P102,103)

富樫の漫画「HUNTER×HUNTER」の大部分は、森田子龍の美学の範疇に入っていると思います。ふたりとも、奇怪さと論理性の両極のあいだに自分を定義していますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両者ともメタ的な作風で、非常に魅力的です。

 

おそらくほとんど読んでいる人もいないであろうこのブログ、
来週はちゃんとお酒の話をできるよう頑張ります。
ほろ酔いのときにでも、ふと思い出して覗いてくれたら幸いです。

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