篠峯らしくガス感があり、それでいて定番のものより味が濃く、美味しかったです。
微炭酸ですっきりとした飲み口の日本酒が自分の好みになってきてますねー
篠峯、残草逢来、まつもとなど…
もともと篠峯や澤屋まつもとなどは地域柄硬水で、ガス感を出しやすいらしいですね。
ところで、夏酒もそろそろ終わりに近づいているかと思いますが、
つい先日、自分の体験した夏の夜の不思議な話をひとつ。
うちにある東洋文庫版「アラビアンナイト」
家で夏酒を飲みながら気づきました。(その夜は満月でした)
写真をよく見ても分かる通り、巻数と目録の番号が食い違っているんですね。
変に思って、東洋文庫の目録を調べてみました。
平凡社の出している東洋文庫は1~903まであります。
アラビアンナイト第1巻は東洋文庫の目録71(1966年)で、
アラビアンナイト最後の第18巻は東洋文庫の目録551(1992年)ですね。
この年月の開きは、おそらくアラビア語の翻訳に尋常じゃなく手間取ったせいだと思われます。
それよりも驚いたことは、アラビアンナイトの巻と巻のあいだに、なにやら怪しげで魅力的で、意味不明な書名が並んでいることでした。
試みにいくつか抜粋してみます…
「三十三年の夢」 東洋文庫100
「昨日は今日の物語」 東洋文庫102
「月と不死」 ※ニコライ・ネフスキー著 東洋文庫185
「占術大集成」 ※ヴァラー・ハミヒラ著 東洋文庫590
「ゾロアスター教論考」 ※E・ヴァンベニスト著 東洋文庫609
「デデ・コルクトの書」 東洋文庫720
「鳥の言葉」 ※アッタール著 東洋文庫821
これらは一部に過ぎません…
「夜のなかの夜」と呼ばれるイスラムの夜には、天井の秘密の扉がいっぱいに開け、壺の水がますます甘美なものになると言います。
夏の夜にこれらの目録に出くわした自分も、そうした秘密の扉を開いた感覚におちいったものでした。